研究日記

学習内容の記録です。わからないことばかりです。

Atom で LaTeX 環境構築

はじめに

 WindowsLaTeX 環境を整えようとしたときにググってみると様々な方法が見つかる.

そんな中,普段Atom を使用していることから,Atom を利用した LaTeX 環境を構築しようと考え,記事にしようと思う.

 

現在の環境

  •  Windows10
  •  Atom version1.28.1

 Atom をインストールに関して

my-log-pll97u88.hatenablog.com

 

 

手順

 

 Atom のパッケージインストール

Atomでの準備として最低限必要と思われるものを整理してみる.

必要なら

  • latexer : Atom内でのLaTeXの自動補完

とりあえずこれくらいあれば大丈夫そう.

さらにここからパッケージ latex の設定をいくつかカスタマイズしていく.

まず初めにコンパイルするエンジンを日本語にも対応させる必要があるため,デフォルトの設定から platex に変更する.また別の記事でコンパイルエンジンについてはまとめようと思う.

f:id:kento12021:20180830144135p:plain

 

次にここの下2つの項目は不要かなと思いチェックを外した.簡単にまとめてみると、

Move Result to Source Directory :

build により生成されたファイルをソースがあるディレクトリで管理する

 

Build on Save :

ファイルが保存される度に自動的にbuildする

 

Open Result after Successful Build :

build が成功すると結果を開く.恐らく生成されたPDFファイルのことかな?

 

Open Result in Background :

バックグラウンドで build 結果を開く.

f:id:kento12021:20180830144601p:plain

 

 

とりあえずここまで設定してみてふとこんな考えが頭をよぎる.

パッケージ latex があれば Atom 内でコンパイルしてくれるわけだからもうこれだけでいけるんじゃないか、、、?

ということでとりあえずこれでやってみると、、、

f:id:kento12021:20180830145915p:plain

エラー出力,しかも文字化けしてるから読めん

パッケージ latexがあればそれだけでAtom内でコンパイルしてくれるわけではないんですね、、、

まぁそりゃそうかと気を取り直してパッケージ latexの仕様を読んでみると以下のような記述を発見 

f:id:kento12021:20180830150220p:plain

 

やはりコンパイラは必要ですね.

Tex Live か MiKTeX が公式的にサポートされているコンパイラのよう.

しかしその中でも前者の Tex Live を推奨しているみたいなのでそちらをインストール.

 

 Tex Live のインストールには結構時間がかかりそうです.

 Tex Live のインストールは Tex Wiki から行いました.

TeX Live - TeX Wiki

 

インストールが終わりさっそく Atomコンパイルしてみるがまたもやエラー.

(エラー内容のスクリーンショットとり忘れ...)

 

もうすこし読んでみると, パッケージ latexLinux, Mac OS, Windows, それぞれの場合でコンパイラディストリビューションを検索する場所が決まっているみたい.

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しかし, 先ほどインストールした tex live は最新版で texlive2018 であるので, 

デフォルトのままではパスが通らない. 

そのため, 直接パスを指定してやる必要がある.

指定してやる場所はパッケージ Setting 画面の上部にある.

f:id:kento12021:20180905142240p:plain

これでいける

 

とおもいきや....

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こんなエラー文が出力.

 

いろいろ調べてみると, どうやらこのパッケージは latexmk を使用してコンパイル処理を行うようになっているが, この latexmk の最新版の version4.59 では上手く動作しないみたい...

パッケージ製作者の git にも同様の症状が issue にあげられていた.

github.com

 

こればかりはパッケージがアップデートされるのを待つしかないのだろうか.

 

しかし, Atom 内でコンパイルすることはできなかったが, 通常通りコマンドプロンプトコンパイルすることも, Atom 内で PDF 表示することもできるので普通に使用することはできる.