Atom で LaTeX 環境構築
はじめに
Windows で LaTeX 環境を整えようとしたときにググってみると様々な方法が見つかる.
そんな中,普段Atom を使用していることから,Atom を利用した LaTeX 環境を構築しようと考え,記事にしようと思う.
現在の環境
- Windows10
- Atom version1.28.1
Atom をインストールに関して
my-log-pll97u88.hatenablog.com
手順
Atom のパッケージインストール
Atomでの準備として最低限必要と思われるものを整理してみる.
- language-latex : Atom内でLaTeXのシンタックスハイライトを行う
- latex : Atom内でLaTeXのスクリプトをコンパイルする
- pdf-view : Atom用のPDF viewer
必要なら
とりあえずこれくらいあれば大丈夫そう.
さらにここからパッケージ latex の設定をいくつかカスタマイズしていく.
まず初めにコンパイルするエンジンを日本語にも対応させる必要があるため,デフォルトの設定から platex に変更する.また別の記事でコンパイルエンジンについてはまとめようと思う.
次にここの下2つの項目は不要かなと思いチェックを外した.簡単にまとめてみると、
Move Result to Source Directory :
build により生成されたファイルをソースがあるディレクトリで管理する
Build on Save :
ファイルが保存される度に自動的にbuildする
Open Result after Successful Build :
build が成功すると結果を開く.恐らく生成されたPDFファイルのことかな?
Open Result in Background :
バックグラウンドで build 結果を開く.
とりあえずここまで設定してみてふとこんな考えが頭をよぎる.
ということでとりあえずこれでやってみると、、、
エラー出力,しかも文字化けしてるから読めん
パッケージ latexがあればそれだけでAtom内でコンパイルしてくれるわけではないんですね、、、
まぁそりゃそうかと気を取り直してパッケージ latexの仕様を読んでみると以下のような記述を発見
やはりコンパイラは必要ですね.
Tex Live か MiKTeX が公式的にサポートされているコンパイラのよう.
しかしその中でも前者の Tex Live を推奨しているみたいなのでそちらをインストール.
Tex Live のインストールには結構時間がかかりそうです.
Tex Live のインストールは Tex Wiki から行いました.
インストールが終わりさっそく Atom でコンパイルしてみるがまたもやエラー.
(エラー内容のスクリーンショットとり忘れ...)
もうすこし読んでみると, パッケージ latex は Linux, Mac OS, Windows, それぞれの場合でコンパイラのディストリビューションを検索する場所が決まっているみたい.
しかし, 先ほどインストールした tex live は最新版で texlive2018 であるので,
デフォルトのままではパスが通らない.
そのため, 直接パスを指定してやる必要がある.
指定してやる場所はパッケージ Setting 画面の上部にある.
これでいける
とおもいきや....
こんなエラー文が出力.
いろいろ調べてみると, どうやらこのパッケージは latexmk を使用してコンパイル処理を行うようになっているが, この latexmk の最新版の version4.59 では上手く動作しないみたい...
パッケージ製作者の git にも同様の症状が issue にあげられていた.
こればかりはパッケージがアップデートされるのを待つしかないのだろうか.
しかし, Atom 内でコンパイルすることはできなかったが, 通常通りコマンドプロンプトでコンパイルすることも, Atom 内で PDF 表示することもできるので普通に使用することはできる.